ロバート・ラムが2004年2月4日、ニュージーランドで行ったソロ・コンサートの模様を収録したライヴ・アルバム(この内容に、ボーナス・トラックとロバートのインタビューを追加したDVDが2007年2月10日に発売されています。DVDの購入方法については、DVD版のページをご参照ください)。
ロバートがシカゴとは別に、ソロ名義でこれほどまでに大規模なコンサートを開催するのは、実質的には初めてと言っていいと思います(確認できるところでは、96年10月18日、ニューヨークのボトム・ラインという会場において、シカゴとソロの作品を数曲演奏しています。このときは他に数人のアーティストが出場しており、単独公演という形ではありませんでした)。
今回のこのソロ・コンサートは、2003年にリリースしたソロ第4弾『SUBTLETY & PASSION』のプロモーションをかねて、ELEMENTS MUSICの協賛の下、ニュージーランドはオークランドにあるスカイ・シティ・シアターで行われたものです。当日は、シカゴのニュージーランド/オーストラリア・ツアーの中日にあたっていました。
シカゴからは、ジェイソン・シェフ、トリス・インボーデン、リー・ロックネインの3人がバックの演奏を務めています。また、上記『SUBTLETY & PASSION』の共同プロデューサー、ハンク・リンダーマンもギターで参加しています。
当夜の実際の演奏順は、おそらく以下の通り。従って、本CDでは、中盤から多少曲順が入れ替わっていることになります。
2004年2月4日 ニュージーランド オークランズ・スカイ・シティ・シアター
01 BEGINNINGS
02 INTENSITY
03 THE MYSTERY OF MOONLIGHT
04 I COULD TELL YOU SECRETS
05 SATURDAY IN THE PARK
06 ANOTHER SUNDAY
07 WATCHING THE TIME
08 ALL THE YEARS
09 IT'S A GROOVE, THIS LIFE
10 SOMEWHERE GIRL
11 GIMME GIMME
12 25 OR 6 TO 4
13 DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS ?
|
ところで、このライヴCDは、当初は、2004年末の発売を予定していましたが、ロバートがシカゴの新作『XXX』のレコーディング作業を優先させたため、同時期のリリースを見合わせ、一時的に延期状態となっていました。
そして、シカゴのレコーディングが無事一段落したところで、2005年4月23日、今度は、ロサンジェルスのニッティング・ファクトリー・ハリウッドにおいて、2回目のソロ・コンサートを開きました。本CDは、この会場で、まず先行発売されるに至っています。
なお、本アルバムのタイトル『LEAP OF FAITH』の由来について、ロバートは以下のように語っています。
「(≪LEAP OF FAITH≫という)タイトルは、ニュージーランドのある小さなレコード会社がオークランドでライヴ・コンサートの録音と撮影をしたいと申し出てくれたことから来ています。それと、SKY TOWERからバンジー!したことも、ね。750フィート(約230m)もあったんだけど、フィルム・クルーはどうやら撮影し損なったみたいだね」
この≪LEAP OF FAITH≫という言葉は、あちらではよく用いられるフレーズですが、反面、日本語には訳しづらい言葉でもあります。私も、正直、いまだにしっくりくる訳語が見つかっていません。
おそらく、ロバートとしては、小規模ながら誠実さを持って運営されているELEMENTS MUSIC社が、自身のソロ・ライヴをオークランドのスカイ・シティで敢行するよう手配してくれたことに痛く感動した点を強調したかったのではないでしょうか。そのときの心躍るような気持ちが≪LEAP OF FAITH≫、すなわち、≪飛び跳ねたくなるような誠実さ≫という言葉として表れたのだと推測しています。
ときに、後半のバンジー・コメントについて2点。
最終的には原文でご確認いただくとして、私自身は、おそらく、会場となったスカイ・シティに併設された「SKY TOWER」にあるバンジー・ジャンプのことを、≪LEAP OF FAITH≫という言葉に掛け併せた一種のジョークだと思っています。解説しちゃうと面白くないかも・・・。
しかも、ELEMENTS MUSICのサイトにある映像は、このときのバンジーの模様ではないかと思うのですが、顔がはっきりとは分からないので、断定はできません(でも、たぶん、そう)。
さて、以下には、本CDの購入方法について若干付記しておきます。
|