ディスコグラフィ   シカゴ(23)

THE HEART OF CHICAGO 1967-1997 (1997/4)
CHICAGO

曲目 [日本国内盤収録曲変容]
シカゴ
総評

試聴♪

Produced by DAVID FOSTER (01、04、13、15)
JAMES WILLIAM GUERCIO (02、03、05、06、08、11、
12、14)
LENNY KRAVITZ (07)
RON NEVISON (09)
JAMES NEWTON HOWARD (10)

曲目 <この米国盤と同一内容の日本国内盤はありません>
01 YOU'RE THE INSPIRATION 君こそすべて
02 IF YOU LEAVE ME NOW 愛ある別れ
03 MAKE ME SMILE ぼくらに微笑みを
04 HARD HABIT TO BREAK 忘れ得ぬ君に
05 SATURDAY IN THE PARK サタデイ・イン・ザ・パーク
06 WISHING YOU WERE HERE 渚に消えた恋
07 THE ONLY ONE (New) オンリー・ワン (新曲)
08 COLOUR MY WORLD ぼくらの世界をバラ色に
09 LOOK AWAY ルック・アウェイ
10 HERE IN MY HEART (New) ヒア・イン・マイ・ハート (新曲)
11 JUST YOU 'N' ME 君とふたりで
12 DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS ? いったい現実を把握している者はいるだろうか?
13 WILL YOU STILL LOVE ME ? スティル・ラヴ・ミー
14 BEGINNINGS ビギニングス
15 HARD TO SAY I'M SORRY /
GET AWAY
素直になれなくて〜ゲット・アウェイ
総評

97年4月に発表された、通算23作目にあたるベスト盤。但し、"THE ONLY ONE"と"HERE IN MY HEART"の新曲2曲を含みます。

本来なら、日本でも、これにならって23作目として、同じ収録内容でリリースされるべきところでしたが、日米両サイドの思惑の違いから、若干複雑な様相を呈することとあいなりました。この点、結論から言えば、米国盤『23』と全く同一内容の日本国内盤は存在しません。

まず、米国盤『23』は、レーベルの垣根を越えて、全時代的選曲がなされまししたこしかし日メリカ国内にで行なわれた各ーベル間の調整の効力がは、幸にも及日本国内まではばずず、日本サイドでは、これを国内盤化しようとしたときに自の工夫を余することを儀なくされまたというわけです

その工夫とは、まず、コロンビア時代(『01』〜『15』)のものをテイチク(『ハート・オブ・シカゴ 1967〜1981』=青盤)から、ワーナー傘下(『16』〜『21』)のものをワーナー・リプリーズ(『ハート・オブ・シカゴ 1982〜1997』=赤盤)から、それぞれ収録曲に追加を施しつつ、リリースするという異例の形をとった、ということです。

その他、いわゆる“ハート・オブ・シカゴ”関連の情報については、こちらをご参照ください。かなりカラフルで、その区別は複雑を極めています。

Q&A ベスト盤とハート・オブ・シカゴについて
01
YOU'RE THE INSPIRATION
君こそすべて
PETER CETERA DAVID FOSTER

 84年、『シカゴ17』収録。

02

IF YOU LEAVE ME NOW
愛ある別れ

PETER CETERA

 76年、『シカゴX(カリブの旋風)』収録。

03
MAKE ME SMILE
ぼくらに微笑みを
JAMES PANKOW

 70年、『シカゴと23の誓い』収録。

04
HARD HABIT TO BREAK
忘れ得ぬ君に
STEVE KIPNER JOHN PARKER

 84年、『シカゴ17』収録。

05
SATURDAY IN THE PARK
サタデイ・イン・ザ・パーク

ROBERT LAMM

 72年、『シカゴV』収録。

06
WISHING YOU WERE HERE
渚に消えた恋

PETER CETERA

 74年、『シカゴVII(市俄古への長い道)』収録。

07
THE ONLY ONE (New)
オンリー・ワン (新曲)

JAMES PANKOW GREG O'CONNOR

レニー・クラヴィッツがプロデュースした当アルバム内における新曲。

08
COLOUR MY WORLD
ぼくらの世界をバラ色に
JAMES PANKOW

 70年、『シカゴと23の誓い』収録。

09
LOOK AWAY
ルック・アウェイ
DIANE WARREN

 88年、『シカゴ19』収録。

10
HERE IN MY HEART (New)
ヒア・イン・マイ・ハート 
(新曲)
JAMES NEWTON HOWARD GLEN BALLARD

本アルバムに収録された新曲のうちの1つ。

2003年1月から2月にかけての来日公演でも披露された、スロー・バラードです。

曲自体は、アメリカではシングル・カットされ、アダルト・コンテンポラリー・チャートで見事全米第1位に輝きます(但し、一般のHOT100では第59位)。

作者は、プロデュースも担当した、ジェイムズ・ニュートン・ハワードと、グレン・バラード。

ジェイムズ・ニュートン・ハワードは、70年代前半から、セッション・マンとして活躍し、主にエルトン・ジョンなどのバック・バンド(キーボード)に名を連ねる経歴を持つ人物で、のちに、プロデュース業や映画音楽まで手掛けるようになります。また、86年の『シカゴ18』に収録された"OVER AND OVER"の共作者の1人でもあります。

今1人のグレン・バラードは、作曲やプロデュース活動をしている人物で、85年初頭にヒットした、あのジャック・ワグナーの"オール・アイ・ニード"の共作者として知られています。また、盟友クリフ・マグネス、ジェイ・グレイドンとともに、PLANET 3名義でアルバムも発表しています(1991年、2004年)。

全体的にゆったりとした、メロウなバラード。ビルとジェイソンが交互にヴォーカルを分け合います。そこに、ホーンの音色がかぶさるところがシカゴのシカゴらしい所以。何ともうれしいものです。

きっぱりと分かれた方がいいと思うこともある。だって、キミの愛には疑わしい部分もあるから・・・。でも、結局は、「僕のハートはここにあるよ」と言ってしまうんだ。僕たちにはまだ見果てぬ夢があるから、それが僕の決断を鈍らせるんだ―――。内容を思い切ってストーリー化すると、こんな感じでしょうか(ちょっと意訳しすぎかも・・・?)。

自分から別離を切り出そうと考えつつも、どこかで、再び2人が一緒になることを期待してる自分がいる。そこで差し延べてしまう、≪Here in my heart≫という一言。哀しくも、そんな恋の葛藤が描かれているようです。

なお、2003年日本公演に先んじること数年前、この米国盤『23』が出た97年頃には、現地のライヴでは、すでにこの曲は披露されていたようです。

(情報提供:chellowさん)

11
JUST YOU 'N' ME
君とふたりで

JAMES PANKOW

 73年、『遙かなる亜米利加』収録。

12
DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS ?
いったい現実を把握している者はいるだろうか?
ROBERT LAMM

 69年、『シカゴの軌跡』収録。

13

WILL YOU STILL LOVE ME ?
スティル・ラヴ・ミー

DAVID FOSTER TOM KEANE RICHARD BASKIN

 86年、『シカゴ18』収録。

14
BEGINNINGS
ビギニングス
ROBERT LAMM

 69年、『シカゴの軌跡』収録。

15

HARD TO SAY I'M SORRY / GET AWAY
素直になれなくて〜ゲット・アウェイ

PETER CETERA DAVID FOSTER [HARD TO SAY I'M SORRY]
PETER CETERA DAVID FOSTER ROBERT LAMM [GET AWAY]

 82年、『ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16)』収録。