Q&A ベスト盤とハート・オブ・シカゴについて

シカゴのベスト盤についてまとめてあります。

アメリカサイドで編集したものと、日本サイドで編集したものを基準に分類しています。

目次

アメリカ編集のベスト盤

日本編集のベスト盤

ハート・オブ・シカゴ

アメリカ編集のベスト盤
CHICAGO'S GREATEST HITS (1975/11)
シカゴIX 偉大なる星条旗
通算9作目。数字入りした初のベスト盤。
CHICAGO GREATEST HITS, VOLUME II (1981/11)
シカゴ・グレーテスト・ヒッツ VOL.2
通算15作目。シカゴの中期のヒット曲を中心に構成したベスト盤第2弾。
IF YOU LEAVE ME NOW (1983/4)
シカゴ・ソング・ブック
コロムビア時代の曲のうち、ピーターの甘いヴォーカルをフィーチャーしたバラードを中心に編纂。
TAKE ME BACK TO CHICAGO (1985/1)
[日本国内盤未発売]
これ以上ランダムな選曲はできない、という異例の編集盤。
GREATEST HITS 1982-1989 (1989/11)
グレイテスト・ヒッツ 1982-1989
通算20作目。『16』から『19』までの 80年代のバラードを中心に構成。
GROUP PORTRAIT (1991/11)
グループ・ポートレイト
4枚組のボックス・セット。コロムビア時代、すなわち、『1』から『14』までの曲を凝縮。
THE HEART OF CHICAGO 1967-1997 (1997/4)
[日本国内盤収録曲変容]
通算23作目。新曲2曲を含むベスト盤。但し、日本では、多少体裁を変えて発売。
THE HEART OF CHICAGO 1967-1998 VOLUME II (1998/5)
[日本国内盤収録曲変容]
通算24作目。引き続きリリースされた、新曲2曲を含むベスト盤。このアルバムも日本では収録曲を差し替えて発売。さらに年数表記も異なります。

THE VERY BEST OF: ONLY THE BEGINNING (2002/7)
シカゴ・コンプリート・ベスト
シカゴのデビュー以来33年の歴史を網羅した決定版的ベスト盤。2枚組。シングル・バージョンを多く収録。

THE BOX (2003/7)
[日本国内盤未発売]
5枚組+1DVDという究極のボックス・セット。レア&未発表音源、未公開映像などをふんだんに盛り込んだファン垂涎のアイテム。

LOVE SONGS (2005/1)
ラヴ・ソングス
[日本国内盤収録曲変容]
ライヴ2曲を加味したシカゴのラヴ・バラード・コンピ。日本盤と欧州盤ではピーター・セテラの曲も収録し、両者の全米第1位曲をすべて網羅。
※なお、実は、この他に、ヨーロッパ盤の『THE VERY BEST OF CHICAGO』(1996)や、カナダ盤の『OVERTIME』、その他未だ見ぬ編集盤、企画盤があります。しかし、キリがないので割愛させていただきます。全部まとめるなんておよそ無理な話です・・・。
日本編集ベスト盤
THE GREAT CHICAGO (1971/6)
栄光のシカゴ
シカゴの初来日を記念して日本のみで発売。実質的には世界初のシカゴのベスト盤。『1』から『3』までの中から日本で人気のあった曲を中心に選曲。
CHICAGO GREATEST HITS (1982)
シカゴ・グレイテスト・ヒッツ
本当に日本盤のみかは不明。コロムビア時代の曲を編纂。
STAR BOX (1988)
STAR BOX
CBS/SONYから出たSTAR BOXシリーズの一環。
THE HEART OF CHICAGO (1989/11)
ハート・オブ・シカゴ
20作目『グレイテスト・ヒッツ 1982-1989』に、コロムビア時代のバラードを数曲加味。のち95年、アメリカ編集と同内容のものが国内盤としても発売。
THE HEART OF CHICAGO 1982〜1997 (1997/6)
ハート・オブ・シカゴ 1982〜1997
ワーナー・リプリーズから出た赤盤。
THE HEART OF CHICAGO 1967〜1981 (1997/6)
ハート・オブ・シカゴ 1967〜1981
テイチクから出た青盤。
THE HEART OF CHICAGO 1967〜1981 II (1998/7)
ハート・オブ・シカゴ 1967〜1981 II
テイチクから出た緑盤。
THE HEART OF CHICAGO 1982〜1998 II (1998/7)
ハート・オブ・シカゴ 1982〜1998 II
ワーナー・リプリーズから出た黄盤。
ハート・オブ・シカゴ
いわゆる『ハート・オブ・シカゴ』は、日米両国で、内容も年数表記も微妙に異なるので、注意が必要です。

年代順だと以下のようなリリース歴になります(国名は発売国)。

発売年 発売国
01 1989 アメリカ
GREATEST HITS 1982-1989 (1989/11)
グレイテスト・ヒッツ 1982-1989

その表記通り、82年の『16』以降のシングル・ヒットを中心に編集。はじめは単なる企画物に見えましたが、のちにシカゴ20枚目のアルバムとしてカウントされるようになりました。このアルバムに関してはまだ≪ハート・オブ・シカゴ≫という名称は付されていません。
02 1989 日本
THE HEART OF CHICAGO (1989/11)
ハート・オブ・シカゴ

01の収録曲を若干差し替えて、日本とヨーロッパ向けに発売されました(この年の来日公演後)。とくに『16』以前のコロンビア時代(『01』〜『15』)の4曲が追加されているのが大きな特徴です。ジャケット画も微妙に異なります。全般にバラード中心なので、≪The Heart of Chicago≫というタイトルが付けられたようです。しかし、名付け親がアメリカのレーベルなのかは不明。
03 1995 日本
GREATEST HITS 1982-1989 (1989/11)
グレイテスト・ヒッツ 1982-1989

この年になってはじめて01のアメリカ編集盤と同じ収録内容のものが国内盤CDとして発売されるに至ります。ジャケット画も01と同じ仕様に戻されます。
04 1997 アメリカ
THE HEART OF CHICAGO 1967-1997 (1997/4)
[日本国内盤収録曲変容]

結成30周年を記念してアメリカで企画され、レーベルの垣根を越えて、シカゴの初期から97年の最新曲(新曲2曲)まで網羅してあります。結局、シカゴ通算23作目としてカウントされるようになります。しかし、先に命名された≪The Heart of Chicago≫というタイトルが本国アメリカでも使われるようになり、ややこしさに拍車がかかります。なお、これは輸入盤のみで、ジャケットも赤い色でした。
05 1997 日本

THE HEART OF CHICAGO 1967〜1981 (1997/6)
ハート・オブ・シカゴ 1967〜1981

THE HEART OF CHICAGO 1982〜1997
 (1997/6)
ハート・オブ・シカゴ 1982〜1997

アメリカでの04の企画を受け、日本でも04のままの収録内容でリリースを試みるも、日本ではアメリカと違ってレーベル間の調整が難航し、これを断念。代わりに、コロンビア時代(『01』〜『15』)のものをテイチク(青盤)から、ワーナー傘下(『16』〜『21』)のものをワーナー・リプリーズ(赤盤)から、それぞれ収録曲に追加を施しリリースするという異例の形で実現します。つまり、日本独自編集です。ここでも伊藤秀世さんのご尽力があったことは忘れてはなりません。なお、このときのジャケット・カラーは、前者が青色で、後者が赤色でした。
06 1998 アメリカ
THE HEART OF CHICAGO 1967-1998 VOLUME II (1998/5)
[日本国内盤収録曲変容]

前作04が好評を博したこともあり、アメリカにおいて続編が登場します。但し、年数表記は異なります。アメリカで発売されたこのVOLUME IIは、日本のカラー・マッチングに合わせたのかどうかは知りませんが、青色のカバーになりました。この結果、日米両国で、それぞれ内容の異なる赤盤、青盤が市場に出回り、大混乱という状態に・・・。ちなみに、アメリカ発売のこのVOLUME IIがシカゴ24作目としてカウントされます。
07 1998 日本

THE HEART OF CHICAGO 1967〜1981 II (1998/7)
ハート・オブ・シカゴ 1967〜1981 II

THE HEART OF CHICAGO 1982〜1998 II
 (1998/7)
ハート・オブ・シカゴ 1982〜1998 II

アメリカにおける06の発売を受けて、日本でもさらに続編が登場。しかし、レーベルはまたまた別々に。しかも、日本独自の企画ですでに青色は使用していたため(05の青盤)、カラーリングは考え直しです。結局、今度はそれぞれ緑色、黄色となりました。この2枚のアルバムには、94年お蔵入りとなったアルバム『STONE OF SISYPHUS』収録予定の曲がいくつか振り分け収蔵され、ファンを涙させました。また、貴重な日本語バージョンやリミックス違いの曲なども日の目を見るに至っています。
08 2000 日本
THE HEART OF CHICAGO 1982〜1997 (1997/6)
ハート・オブ・シカゴ 1982〜1997

日本で発売された05の赤盤(ワーナー・リプリーズ)がこの年の来日公演に合わせて限定発売として再発されます。これは、Best Pack 21と題されたワーナーミュージック・ジャパンが企画した大物アーティストのベスト盤シリーズの一環としてリリースされましたが、05のライナーに若干の修正を加えたのみで、収録曲は05との間に違いはありません。つまり、CD自体は05と一緒です。
09 2003 日本
THE HEART OF CHICAGO 1982〜1997 (1997/6)
ハート・オブ・シカゴ 1982〜1997

上記0508と同じもので、再々発にあたります。2003年11月に、初回限定プライスダウン商品。
10 2006 日本
THE HEART OF CHICAGO 1982〜1997 (1997/6)
ハート・オブ・シカゴ 1982〜1997

上記0508、09と同じ。プライスダウンの限界達成。