ディスコグラフィ   シカゴ(25)

CHICAGO XXV (1998/8)
CHICAGO

曲目 シカゴ25〜クリスマス・アルバム〜
シカゴ
総評

試聴♪

Produced by ROY BITTAN
cf. 上記アルバムは、2003年に新曲を追加して、 『CHICAGO CHRISTMAS 〜 WHAT'S IT GONNA BE, SANTA ?』(左画)として再発されました。

曲目
01 LITTLE DRUMMER BOY リトル・ドラマー・ボーイ
02 GOD REST YE MERRY, GENTLEMEN 世のひと忘るな
03 HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS メリー・リトル・クリスマス
04 THE CHRISTMAS SONG クリスマス・ソング
05 O COME ALL YE FAITHFUL 神の御子は
06 CHILD'S PRAYER チャイルズ・プレイヤー
07 FELIZ NAVIDAD フェリス・ナビダ
08 SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN サンタが街にやってくる
09 CHRISTMAS TIME IS HERE クリスマス・タイム・イズ・ヒア
10 LET IT SNOW ! LET IT SNOW !
LET IT SNOW !
レット・イット・スノウ
11 WHAT CHILD IS THIS ホワット・チャイルド・イズ・ディス
12 WHITE CHRISTMAS ホワイト・クリスマス
13 SILENT NIGHT きよしこの夜
14 ONE LITTLE CANDLE ワン・リトル・キャンドル

<一部地域ボーナス・トラック>

15

NAVIDAD, NAVIDAD, NAVIDAD

ナビダ・ナビダ・ナビダ
総評
シカゴのクリスマス・アルバム。通算25作目に当たります。

内容は、トラディショナル・ソングを多く含み、これらについてシカゴならではのアレンジ力を発揮。メンバー関連では、唯一リーの共作品を収録しています。

また、海外の一部地域では、"LET IT SNOW ! LET IT SNOW ! LET IT SNOW !"のスペイン語バージョン、"NAVIDAD, NAVIDAD, NAVIDAD"を収録した特別盤が発売されたことがありました。

Q&A 『25』の再発日本盤について

01

LITTLE DRUMMER BOY
リトル・ドラマー・ボーイ

KATHERINE DAVIS HENRY ONORATI HARRY SIMEONE

02
GOD REST YE MERRY, GENTLEMEN
世のひと忘るな

Traditional

03
HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS
メリー・リトル・クリスマス

HUGH MARTIN RALPH BLANE

04
THE CHRISTMAS SONG
クリスマス・ソング

ROBERT WELLS MEL TORME

05
O COME ALL YE FAITHFUL
神の御子は

Traditional

06
CHILD'S PRAYER
チャイルズ・プレイヤー

LEE LOUGHNANE JOHN DURRILL

鈴の多重奏で始まる本曲は、アルバム中、唯一のオリジナル作品。なんと久し振りにリー・ロックネインが作曲者に名を連ねています。

しかも、ホーン・アレンジをジミー・パンコウと共同したほか、バック・ヴォーカルのアレンジについては、リーのみが担当してます。

高らかに響く、フリューゲルホーン、ピッコロ・トランペットも、もちろんリーの演奏によるものです。

ところで、この曲、メンバー(ビル、ジェイソン、リー)はバックしか歌ってません。

では、リード・ヴォーカルは一体誰なのか?

ケイト・ラム、ショーン・ラム、ディラン・ロックネイン、リヴァー・ロックネイン、サラ・パンコウ・・・、えっ、新メンバー?いえいえ、メンバーの子供たちがリード・ヴォーカルをとっているのです。まさに子供たちの祈りのことばですね!

07
FELIZ NAVIDAD
フェリス・ナビダ
JOSE FELICIANO

原作者は、プエルト・リコ出身のギタリスト、ホセ・フェリシアーノ。この曲は、1970年の『CHRISTAMS ALBUM』に収録されていました(試聴はこちら。映像はこちら)。

フェリシアーノ自身は、ラテン・アーティストではなく、国際アーティストを自負しているようですが、やはり、彼の歌う"FELIZ NAVIDAD"は、ラテンないしスカ風味がふんだんに盛り込まれています。

これに対して、シカゴ版"FELIZ NAVIDAD"は、ロバート・ラムが華麗で繊細なアレンジを施しています。その甘くて奥深いヴォーカルとあいまって、感動を抑えきれない方も多いことでしょう。

私などは、ロバートが選曲したとき、この曲についてまったく知りませんでしたが、アメリカでは、クリスマス・シーズンになると、必ずと言っていいほどかかる曲だそうで、とにかく有名なクリスマス・ソングなのだそうです。

なお、タイトルの"FELIZ NAVIDAD"ですが、これは、スペイン語で≪メリー・クリスマス≫という意味です。

まず、≪feliz≫は、「フェリス」と発音し(=「z」は「ツ」とは読まない模様)、英語の≪happy≫に該当します。ちなみに、学校法人のフェリスさんとはつづりが異なります(ferris)。

これに対して、≪Navidad≫は、「ナビダ」ないし「ナビダドゥ」と発音し(=最後の「d」は発音する場合としない場合があるようです)、英語の ≪Christmas≫に当たります。

従って、≪Feliz Navidad≫で、≪メリー・クリスマス≫というわけですね。


ところで、当時、一部地域にて、リー・ロックネインがリード・ヴォーカルをとる"LET IT SNOW ! LET IT SNOW ! LET IT SNOW !"のスペイン語バージョン、"NAVIDAD, NAVIDAD, NAVIDAD"が発売されたことがありますが、これは、≪クリスマス、クリスマス、クリスマス≫という意味だったのですね。まさに、リーのハスキー・ヴォイスが絶妙の逸品でした。


ちなみに、日本でもおなじみの韓国の歌姫BoAも、この"FELIZ NAVIDAD"を歌っています。曲は、オムニバスCD『winter vacation in SMTOWN.com - Angel Eyes』(2001年)などに収録されています。

BoAのバージョンは、一瞬、違う曲のような印象を受けますが、イントロをもう一度ゆっくり聴いてみてください。≪Feliz Navidad≫というスペイン語のサビの部分がインストゥルメンタル化されています。

また、歌詞中には、≪I wanna wish you a Merry Christmas From the bottom of my heart≫という一節が健在です。これに韓国語の歌詞が追加され、全体として、とても軽やかなポップ・ソングに仕上がっています。それにしても、韓国語って、歌にすると、なんだかフランス語みたいに聴こえてきますね。意外な発見でした。

08

SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN
サンタが街にやってくる

HAVEN GILLESPIE FRED COOTS

09

CHRISTMAS TIME IS HERE
クリスマス・タイム・イズ・ヒア

LEE MENDELSON VINCE GUARALDI

10

LET IT SNOW ! LET IT SNOW ! LET IT SNOW !
レット・イット・スノウ

SAMMY CAHN JULE STYNE

11

WHAT CHILD IS THIS
ホワット・チャイルド・イズ・ディス

Traditional

12

WHITE CHRISTMAS
ホワイト・クリスマス

IRVING BERLIN

13

SILENT NIGHT
きよしこの夜

Traditional

14

ONE LITTLE CANDLE
ワン・リトル・キャンドル

GEORGE MYSELS JOSEPH MALOY ROACH

<一部地域ボーナス・トラック>
15

NAVIDAD, NAVIDAD, NAVIDAD
ナビダ・ナビダ・ナビダ

SAMMY CAHN JULE STYNE

海外の一部地域において発売された、"LET IT SNOW ! LET IT SNOW ! LET IT SNOW !"のスペイン語バージョン。タイトル名は、"NAVIDAD, NAVIDAD, NAVIDAD"と改題されています。

もちろん、通常の米国盤にも日本国内盤にも収録されていません。

リー・ロックネインのスペイン語力は未知数ですが、彼のハスキー・ヴォイスが絶妙の逸品でした。

(情報提供:なすさん、く・みしゃさん)。