ディスコグラフィ   参加作品

ELT Songs from L.A. (1999/8)
ELT Songs from L.A.

総評

Produced by KAZ MATSUMOTO & NOBUHITO IKEHATA
Co-Produced by TOM KEANE

Over and Over
( by ELT Songs from L.A. )

五十嵐充 JAY DEE GRIFF
日本のEvery Little Thingの楽曲を英語でカバーしたコンピレーション『ELT Songs from L.A.』。その中に、シカゴのジェイソン・シェフがリード・ヴォーカルをとっている作品"Over and Over"が収録されています。

私は、この曲をJALのCMでいきなり聴いたので、ビックリしました。「ジェイソン(の声)に似ているが・・・、これは何だろう?」と。こういう企画が進んでいたことさえ知らなかったのです。このCMは藤原紀香さんが出演されていたこともあって、とても華やかな印象を与え、シカゴ・ファンとしても誇らしく思ったものです。

さて、この企画盤は、元ELTの五十嵐充氏が、いわゆるLAミュージシャンを敬愛されていることがキッカケとなって製作されたものです。

全体を覆うジェイソンの伸びのある声が印象的で、あたかもジェイソンのオリジナル曲かのような錯覚さえ起こします。

サビ部分のバック・ヴォーカルは、ビル・チャンプリンが担当。ブラスはシカゴ・ホーンズによるものではありませんが、トロンボーン、サックス、トランペットと、編成は同じです。ですから、余計シカゴ並の親近感が湧いてきます。

なお、ELTによるオリジナルは、99年1月にシングル化されています。

また、冒頭のように、この企画の要となった五十嵐さんはすでにELTにはいません。ところが、個人的には、五十嵐さんが卒業した後の、持田香織さんと伊藤一朗さんによる2人形式になってからのELTの方が断然好きです。持田さんのヴォーカルは、それまで以上に伸びやかでいて、かつ、繊細。その本来持っていた個性をさらに引き出しているように映るからです。